カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。
2018.09.05
不動産の売買仲介業は、一般的なところでの物を売る仕事とは、置かれる状況が異なっています。
「売主」と「買主」の間に立つことで経験する諸々の事態に、他人事が自分事として降りかかりながらも、冷静に対処しなくてはならない状況、それが不動産仲介人の置かれる状況と言えるでしょう。
売主様と買主様がどこかで交わる領域をフリーハンドで自由自在に、しかし正確に測っていける、それが仲介人に求められる技能(スキル)ではないかと思われます。
考えられることはすべて考え尽くした、頭の中の一杯の知識を取り出して組み立てようと考えた、やれることは全部やった…それでもうまくいかない…困ったことが起こった…なんとかしようとがんばった…それでも、どんなにがんばってみてもうまくいかなかった…あきらめなかった…あきらめないと自分に言い聞かせる…あきらめない
そんな繰り返しの末に、奇跡のような一つの成約。仲介人が誇れる唯一の時、努力が報われる有り難い時間。
自分が「売主」と「買主」の間のどの位置に立てばいいのか、いつも無意識ながら距離を測りながら、少しずつ、かつ懸命に、物事の行く末を見据えながら話や双方の思いを詰めていく、売り買いの重りの重さを測っていく、そういう作業が不動産仲介人として、私自身が感じている仕事のイメージです。
線をどう描くのか、線のどこにいるのか、その線の太さや細さや、色や濃さや、柔らかいのかきついのか、一つ一つの案件(物件)には大きさや形があります。
不動産仲介の成約は、だから、一つ一つが大変で、でもとても繊細な予測の結果だとも言えるのではないでしょうか。
経験が大きな意味をもつ職業の一つだと思います。
長い道のり、あきらめないで前進できる人であれば、いつまでも飽きずに続けられる仕事ではないでしょうか。
さて、私は今どの道のりにいるのでしょうか。
カズシン株式会社
代表取締役 山内和美