カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

正義感について。スルガ銀行

2018.09.19

スマートデイズ(旧「スマートライフ」)のシェアハウス(「かぼちゃの馬車」等)を購入する会社員の方々他への融資に関して

スルガ銀行の問題がいろいろ表に出てきて、大変な事態となっているようです。

それらのニュースから、スルガ銀行がノルマ至上主義であったことを知ると同時に、重要なポジションにいた方が率先して、シェアハウス融資の拡大を牽引していたということなど、舞台裏が明らかになってきているようです。

数字を上げることに拘り続けた結果、脆くなった組織が耐えきれず、壊れてしまったような印象を受けます。

数字を上げることに拘った方も、上げなくてならないと従った方も、目が覚めてみると、砂上の楼閣を現実と信じて作りあげてきてしまったというようなイメージが浮かび上がってきます。

スマートデイズ(旧「スマートライフ」)、スルガ銀行ともに、正義感に欠けたと思われる実態が露呈してきておりますが、投資家(会社員の方々他)の方についても、正義感について問われるところはあるのでしょうか。

通帳の改ざんなどの事実をご存知であったのか、了承のうえ融資を受けておられたのか、正しい流れではない組み立てに気づいておられながら物件を購入されていたのか、といったところが重要なところではないかと思います。

『投資は自己責任』の自己責任論だけでは気の毒に思われますが、仮に不正を行うことに万一合意があった方もいたとすれば、そのところについては、少し様子が異なってくるようにも思われます。

どのような場合も正義感が一番、といったことが正しいのかと言えば、また別問題となるにせよ、仮に不正に合意した結果のマイナスの出来事、損失等が発生した場合には、「正義感」はやはり命運を分けたキーワードになるのではないかという気がしております。

得することは少なくても、正直を第一に、正義に反することはたとえ自分の得になりそうでも、たとえ洗脳に近い説得さえされたとしても(洗脳状態のようになると断れないものでしょうが)、自分の強い意思で関わらないという判断もまた今後さらに、投資や商売、経営などに求められてくる要素ではないかと考えます。

正義感の強い人、弱い人、その方向性などは人様々だと思います。

お金儲けのために不正も厭わない人やそのような人がすすめてくる商品や物件、主張する効果などについては、自分自身の基準や「正義」という尺度などに照らし合わせて、冷静に判断する術を身につけていくことがますますこれからの時代必要になってくるように思われます。

私は、「正義感」というものについて、場面に合わせて適切に用いながら、大難に遭わないでやっていかれるようにしたいと思います。

「正義感」は、損失や被害の完全な予防にはなり得ませんが、大難を少難で済ませられる一定の効果は期待できるのではないかと思われます。

「清濁併せ呑む」ことも社会で生きていくためには軽視できないところでしょうが、濁った水を飲み続けると、いずれはお腹を壊してしまうかもしれないです。

自分の身体の中に入れるものは、できれば安全なものにしたいと思います。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美