カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

【謹賀新年】購入物件(不動産)の探し方 たとえばインターネット、たとえば不動産会社

2021.01.03

本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、不動産を購入する時に、皆さんはどのようにお探しになっておられますか。

 

不動産会社のいくつかと取引があり、相性のいい担当者から希望に近い物件情報が入るという方もおられるでしょうか。

また、インターネットのサイトを見て、掲載している不動産会社に問い合わせをし、その物件を購入したり、紹介された他の物件にいいものがあったのでそちらを購入したという方もおられるでしょうか。

 

インターネットに掲載されている物件情報は出回り物件と言われて、掘り出し物を探している方にはあまり魅力がないようですが、実際はどうなのでしょうか。

ポータルサイトをざっと見て、「いいなあ、ほしいなあと思うものはまず無い」という気持ちになりますか。

各不動産会社の自社HPに掲載されている物件情報を見ても、同様でしょうか。

 

ネットで物件探してみると、同じ物件、同じような物件があちこちで掲載されていて、価格が高かったりもしますよね。

 

表に出ている段階で食指が動かない方も多いでしょうか。

 

しかし中にはあちこちではなく、一部に少しの期間掲載されていたものの、気がつくと見当たらない物件がありますよね。

そうした物件の中には、わるくない物件もあるように感じます。

「あれっ!」と思った人がすぐに買ったとか。あるいは掲載はしたけど、その前のやり取りで申し込みが入って削除したとか。

理由はポジティブなものばかりでもないので、一概には言えませんが。

(インターネットにあちこち掲載されている物件が全部よくないと言っているわけではありません。)

 

不動産(物件)が流通するにはいくつかパターンがあります。

たとえば自社がインターネットサイトに広告を掲載して、客付もするパターンの他に。

不動産会社にとって、ポータルサイトに物件を掲載する広告費の負担は小さくないため、両手(売主と買主の両方を自社で探して成約する)より客付業者に広告も掲載してもらって、お客さんを付けてもらった方がいい場合もあります。

また、不動産業者間で情報をやり取りしただけですぐ(ネット掲載する前に)成約する物件もあります。

そもそもネットに掲載するつもりもなく、お得意様の既存客に一声かけただけで即決というパターンもあるでしょう。

 

出回るかどうかというのは、物件の良しあしもないとは言えませんが、販売活動のやり方や物件の種類によるところもあります。

 

不動産業者が買取転売する物件は、ネットに掲載しても一般の方の購入意欲を引き出す段階にはなく、業者が仕入れて販売するとしたらちょうどいい程度の物件のこともあります。

 

インターネットを活用しながら物件の選別に慣れる方法の一つとして、自分が住んでいる、職場に近い、あるいはすでに購入するエリアが決まっているならそのエリアを絞り込んで、定点観測(時々気が向いた時でも)するというのがいいと思います。

 

とくに自宅や職場に近いエリアの物件の動きを見ていると、稀に「あれっ。ここ。こういうの。売りに出たりするんだ」と思う物件が見つかるのではないでしょうか。

その物件がいいかわるいかはこの段階では不明ですが、変化があった時は、チャンスが隠れているかもしれません。

チャンスではなく、その物件を買うことで逆にピンチに陥ることになるかもしれませんが、変化には何かがある。そういう目でフォーカスしていくと、「なんだ、やっぱり、こういう理由で安いんだ。」とか「これは、買えないなあ」と思って、見送る。

おおむねそうなるでしょうか。ただし、その過程を経ても、「これも、そんなに安くはないけど、割といいかも」とか「これがこのくらいなら、もう少し下がれば買ってもいいかな」と思える物件があれば。掘り下げてみるのもいいのではないでしょうか。

 

エリアに詳しい不動産会社の担当者と気持ちが通じ合うならば、肩こりの原因を作りながらインターネットに時間をとるより、その担当者が紹介してくる物件を精査するやり方もあります。

不動産会社から紹介を受けていい物件に出会えることもあるでしょうが、不動産会社の担当者にも物件に関して、得意不得意、弱い強いがありますので、紹介してきた物件が希望に近いものばかりとは限りません。

 

どうすればいい物件、希望物件に出会えるかですが、結局、インターネットであっても不動産会社からの情報であったとしても、自分がおよその基準を持っていることが前提になりそうです。

 

仮にまだ基準がない段階にいるとしたら、その段階では勝負をかけるような物件や急ぎでの購入は見合わせた方がいいかもしれません。

慣れてくればどのような情報(出回りであっても、水面下情報であっても)でも自分に必要か必要ないか選別ができるでしょうから恐れることもないでしょうが、まだその前の段階であるとしたら、「とにかく買いたい」気分や営業マンのセールストークに影響を受けて買ってしまった。そういうことにならないとも言えません。

 

買いたい気分やセールストークが無意味なわけではないですが、自分なりの基準があった方が、ストレスが少ない気がします。

 

皆さんは、どのようにお考えになりますか。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美