カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

細部や部分 考えること

2020.01.03

今年は、これからは、「考える」ことにしました。そうブログにも書きました。

 

「考える」ことについてですが、私が今思っている「考える」とは、細部や部分に注目することかと思います。

『細部』や『部分』に注目する、対象を細部や部分に絞って意識を向ければ、自ずから「答え」が決まっているのではないでしょうか。

 

すでに細部や部分が持っている「答え」が目に浮かび、認識され、言葉となって聞こえる。細部や部分に元々宿っている「答え」が、私にとってたった一つの「答え」として統合される時、私は、「考えた」結果「答え」を見つけることができるような気がします。

 

そうすると、私にとって、これからの「考える」とは、細部や部分にフォーカスしてその問題を浮かび上がらせ、抽出された問題が解かれるための「答え」を一つだけ見つけるということになるのでしょうか。

 

今まで私は長く、「つながり」「関連」を重視してきました。細部や部分をまず集めて、何らかのつながりや関連を想定し、再度、細部や部分に目を向ける、そういう作業をしながら、考えると言えるのか、課題を設定する習慣を維持してきたような気がします。

いつから、そのような習慣となったのかは定かではありませんが。こうしたやり方に長く馴染んできた気がします。

つながりや関連を想定して、あらためて細部や部分を認識した時、それらはすでに本来の細部や部分ではなく、想定されたつながりや関連の一部にすぎないのでしょう。つながりや関連を持つ一部として何かを認識することで、何かが一層理解できるという感覚に陥っていたと思われます。

何かにつながりや関連を持たせる経過を作ることでようやくその何かが理解できるのだという思い込みを持っていたようです。思い込みが混ざるから、何らかの「行動」が全体との一貫性に乏しくなったり、途中で「感情」と「行動」が一致しないことに戸惑うことなどもあったような気がします。

 

つながりや関連を持たせてからでなければ細部や部分を理解できない、すなわち問題を正しく認識できないという思い込みは、遠回りであり曲がりくねって険しい道で、ゴールにたどり着くのに時間がかかるだけではなく、ゴールを過ぎても気づかず走り続けるランナーにさえなる可能性があると思います。

 

おおむねシンプルと言えそうな私の中で、複雑やずれの基となるのが、これらの思い込みであったような気がします。

 

つながりや関連を想定する過程で、余計なものや他者への配慮や己の感情など、いろいろ別のことが混ざります。だから、細部や部分の問題に戻った時には、本来とは異なってしまった別の問題であるにも関わらず、そのことを知らないかのように、スタートした以上ひたすら「答え」を探す必要を感じてしまいます。一生懸命時間を使って労力をかけて、行動と感情、あるいは行動と答えが一致しないような複雑な事態に翻弄され、ようやく抜け出すという繰り返しが起こり得る。労多くして報われずの本末転倒が起こるのでしょう。

 

大枠を知らないと細部や部分が固定できないような錯覚がいつから起こったのか。細部や部分からスタートできず、細部や部分をあっさりスルーして大枠へ行き、大枠から再度細部や部分に戻っていくという二度手間で気をつけなければ(気をつけたとしても)ずれや歪みの可能性が残る工程をどこから思い付いたのか。

「直観」とはそのようなものであるのか、直観型がそうした傾向があるのか。わかりませんが、細部や部分の問題は細部や部分からそのまま直観を受け取るというやり方がシンプルでいいのではないかと思うようになりました。

大きなものがあれば、大枠というものが仮にあるとすれば、できるだけ早く細部や部分に分離して「考える」のがいいのではないかと思います。

細部や部分が気になれば、大枠や大きなものに預けずに、そのまま細部や部分を見て、聞いて、感じて、思い描いて、「考える」のが良さそうです。対象を何かもっと違うものや、大きそうなものや、余計なものと関連づけずに、そのままで考えていくというやり方は、私にとって有効に働き、有益なものをもたらせてくれる気がします。

 

世の中は変わってきています。

私も、変わっていければいいなと思います。

 

そう言えば、私が悩んでいた時に、下の娘が「考えよう。答えはきっとある」と言って、励ましてくれたことがあります。

 

細部や部分で考えれば、答えはその考えの中にきっと宿っているのでしょう。ようやく腑に落ちた感じがします。

 

皆さんは、考える時にどのように考えておられますか。考えれば答えは見つかりますか。

 

私は、答えを見つけてから行動を起こす習慣を身に付けたいと思います。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美