カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。
2021.03.21
『キャリアコンサルタント』という資格があります。興味があって取得した国家資格です。間もなく更新となります。更新の要件を満たすよう、講座を受講しました。
その講座の一つで、先生が「初めて就いた仕事を思い出して、その時の自分が『仕事』についてどう思っていたか? そして、今『仕事』について自分がどう思っているか?」、と言いました。
私は、最初に就いた仕事は、制作会社の編集・コピーライターでした。と言っても、4年弱在籍させていただきましたが、その間見習いで、満足に何か仕事ができたわけではありません。
その頃を思い返して、「私にとって仕事とは」、「修行を続けていく先にある成功」や「夢の実現への努力」であった気がいたします。
そして、「今の私にとっての『仕事』」とは、の答えはすぐに浮かびました。「鍛錬」です。「たんれん」という言葉が出てきました。
(編集の仕事は4年弱で終わり、その後ずっと不動産に関わる仕事をしてきました。)
若い頃のように、「成功」を追い求めるような漠然とした気持ちは、今の私にはもう無いようです。
追い求めていたのでしょう、若い頃には私もきっと。「成功」と言える何か。
若い頃には、今やっていることが未来の成功につながると思うからこそ、頑張れたところもあるのでしょう。この年齢になると、まだまだできていないところが多いと思いつつ、(日々の)仕事の質は高くて当たり前の内外があります。対価に見合う仕事ができなければ、報酬は得られるはずもなく、生計を維持することにも影響を及ぼします。だからでしょう、「仕事とは鍛錬」に。意識が変化しています。
昨日やれていたことは、今日も明日もやれて当たり前。仕事ですから言い訳はできない。そうなると、昨日も「鍛錬」、今日も「鍛錬」、明日も「鍛錬」。鍛錬していれば、いつも品質は一定を保てる、そういう感覚を持つようになったようです。
喜怒哀楽を脇に置いて、対価に見合う仕事を行う。感情ではなく、技術力のような世界観です。
お金をいただくということは、そういうこと。長く仕事をしてきた結果、私にとって仕事とはお金をいただくに価する自分の技術等を提供するもの。そういう意識が根付きました。
自分のためにしていた仕事観から、報酬をいただくことに対する意識へ変化してきたと言えるでしょうか。
若い頃には、プロフェッショナルに憧れましたが、この年齢になるとプロでなければ報酬を得ることはできない、そういう状態に慣れると、「鍛錬」が仕事というものだと思うようになった次第です。
「鍛錬」と言っても何をしているのかと言えば、大げさなことではないのですが。対価をいただく限り「仕事(それに見合う)はしっかりやって当たり前」と思いながら日々を過ごしています。しっかりやって当然なのに、若い頃には、しっかりやれなくても済まされるところがあったように思われます。
年齢を重ねるとは、こういうことなのでしょうか。
皆さんは、
「初めて仕事をした時に思った『仕事とは』」と「今思う『仕事とは』」に違いはありますか。おそらく違いはあるのではないでしょうか。
初めて仕事をした時に思った「仕事とは?」
今仕事をしていて思う「仕事とは?」
答えはいかがでしたでしょうか。
カズシン株式会社
代表取締役 山内和美