カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

「私のコート」「娘の手紙」母と娘。娘の手紙がうれしくて。

2020.12.19

15年以上前のこと。平成16年頃の冬のこと。

私はコートを買いました。バーバリーの黒のロングコートです。

暖かくて着心地がいいので、毎冬、着ました。

気に入っていました。途中裏地が破れたのですが、裏地を張り替えてもらって、まだ着ました。

 

冬が毎年巡り、今日、高校生の娘との会話。

「ロングコートがほしい。」「黒いのがほしい。」「自分で買うよ。」と言います。

「どういうのがいいの?」と聞いてみると、「ママの黒のロングコートみたいなの。」と言います。

自分でロングコートをちょっと探してみたらしいのですが、思うようなものではなかったようです。また、自分で買うには高い物も買えない。かと言って、娘のおこづかいで買うとなると、「ペラペラ」な物になるようで。

娘のコートは姉のお下がりで、流行遅れ。「どうしようかな。コートほしい」と思いながら、決めかねていたようです。

 

「ママが買ってあげるよ」と言うと、「自分で買う」と言います。

年明けになってセールになれば、娘も買いやすくなるでしょうが。今はまだ時期が早いので。

「ママの黒のロングコートでいいなら、着てみる?」と言うと、「いいの?!」と喜びます。

 

「ママのコートいいよね」と、着れることがうれしい様子です。

15年以上、私が着古したコートです。若い娘が気に入るとは意外でした。

姉のお下がりが流行遅れで、私(母親)の15年以上前のコートはいいと思う。娘なりの好みがあるのでしょう。

 

「ロング」コートに惹かれているようで、まずは、私のコートが「ロング」コートであること。

そして、娘はこのところ黒色がおしゃれに思えるようで黒の洋服に惹かれています。

「黒い」ロングコート。ベースにこの思いがあって、娘は、私のお古でも着てみたかったようです。

 

姉とこの娘(妹)は洋服をシェアしていました。

姉が家を出て自活を始めて、もうすぐ3ケ月になります。

 

この娘(妹)は、姉のお下がりを着て育ってきました。

お下がりに不満だったようなのに、今回ママのお下がりでいいのか? と思いましたが、今の時点では「いい」ようです。

着てみて、「やっぱり何か違う」と思えば、着なくなるでしょう。

娘にあげてみて、娘はそれをもらってみて。それから、のことでしょう。

 

今日は、この娘の高校の保護者会でした。

子供の席に座ると、我が子(生徒)から親(保護者)へ手紙が置かれていました。

読んでいて、ちょっと目がウルウルして。涙もろい。

 

この娘も、姉のようにいずれ自立をすることでしょう。

娘がどこへでも自分の意志で自由に飛び立てるように、そっと束縛を解くことが私の親としてのこれからの勉めだと思います。

 

娘たちが私の子供であってくれたことに支えられてきました。

 

皆さんは、何かに支えられていますか。

それはどのような人ですか。また、どのようなもの、どのようなことですか。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美