カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。
2020.10.03
コロナ禍が続き、失業者の数が増えて、先行きの不安は募ります。
さて、物件価格ですが、物件によってですが、少し価格が下がってきているものも見られるようになりました。
しかし、大幅な、とか、どの物件でも、という感じは見られません。
収益物件(一棟マンション等)が動かず、いずれ(たとえば、来年の夏とか、来年の終わりくらいまで、とか)持ちこたえられなくなった所有者が強制力を受けて売却せざるを得ない状況がやってくるだろうとの見方があります。
今はその前兆が垣間見える時ですが、価格としては、売主はまだ思い切った決断をしないで様子を見ているところでしょうか。
思い切った決断をしようにも、残債が大きいため、自らの意思では踏み込めないところでもあるのでしょう。
買う方は、安くなるなら、という感じで厳し目です。
物件が出ると売主の売る事情ばかりきいて、言葉わるいですが、足元見るような、というか、指値に情熱を燃やしている買主もいると聞きます。しかし、売主は、まだそこまで価格を思い切って下げることもない。このところの状況はそんな感じです。
それでも、丁寧に物件を見ていくと、以前より割安で買えそうな物件が見つかるようになりました。
それをもっと下がる、と思うのか、買っておこうと思うのかは、人それぞれでしょう。
現金を持っている方は強いので、急ぐこともないでしょうが、融資を受ける方は借りられる時に、という気持ちになるでしょうか。
さらに景気次第で、融資が引き締められることも考えられます。それであれば、買えるものなら、今のうちにでも、という気持ち。
正解なのか不正解なのか、それもその人や状況、事情によるのでしょう。
しかし、借金をして物件を持つと、返済をしなくてはなりません。当たり前ですが。
返済に詰まると、物件を売って返すことになるのですが、売っても残債が返せない場合もあります。
そうなると、つらいですよね。
返済ができているうちはいいですが、また、物件の価値がおちても借金がなければ持っておくなり損切するなりできますが、借金があると、二重の苦渋にさいなまれることになります。
返済の苦渋と、売れない苦渋。借金をして物件を買う怖さは、ここにあると私は思います。
破綻が近づく足音が聞こえるのは、この状況においてでしょう。
一般の方でも不動産業者でも同じです。
いい時代、いい時ばかりは続きません。借金をして物件を買うということは、重荷を背負うことでもあること。
しかし、物件(不動産)は、一般的に安くても数百万円、数千万円します。現金で買うのも重いものです。
釈迦に説法のような話になりますが、半分自己資金(現金)、半分借入(借金)というようなバランスがトータルでとれれば、王道があるのかもしれないと私は思います。
皆さんはどのように思われますか?
母と時に、東京の町(江戸)を歩いています。
今日はこれから、『両国』を歩くため、出かけます。
皆さんは、今日はどのように過ごされていますか。
私は、今日もあまり変わらぬ毎日を過ごしています。
カズシン株式会社
代表取締役 山内和美