カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

一回ごとに違う 同じ取引は無い それがホテル・不動産の取引 仲介業

2020.09.05

ホテル・不動産の仲介の仕事は、案件、物件ごとに、まして売主様、買主様がそのたびに違います。

だから、いつも初めてのことが出てきて、右往左往が起こります。

「こうしたらうまく行く」という経験が必ずしも次の回で効果を発揮するとも限りません。

 

でも、たった一つ、共通することとして。

理不尽に打ちのめされた感が膨らんできたとしても、腹を立ててしまっては元も子もありません。

堪忍袋の緒が切れそうな経験を自分なりに幾度かしてきたからこそ、言えることとして。

そして、我慢ができなかった結果は自分自身に跳ね返る厳しい現実を体験してきたからこそ、言えることとして。

 

感情に飲まれない我慢ができるかどうかは、成約できるかどうかに、かなり意味があります。

 

今でも、我慢が足りないところがある私です。

人はみんな違っていて、それぞれの人ごとにその人の基準があるのだから。そう思えば、我慢もできそうなのですが。未熟なのでしょう。

 

この仕事をし続けるのであれば、身につけていくべき最もレベルの高いスキルは、『我慢』なのかもしれません。

コミュニケーション力も大事なはずですが、成否を分けるのは我慢の力だったり、そういう世界かもしれないと思います。

 

ところで、『鬼平犯科帳』、今5巻目読んでいます。

今まで読んだまででも、いい言葉がいくつもありました。

 

たとえば、

 

鬼平犯科帳[決定版](文春文庫) 

・絶望や悲嘆に直面したときは、それにふさわしい情緒に落ちこまず、笑いたくなくとも、先ず笑ってみるのがよいのだ(2巻目)

・あの顔かたちで損をしつづけて来たのだ。世の中の人間の多くは、うわべだけで人の値うちをはかってしまうゆえ、な(4巻目)

・だから、人のこころの底には、なにが、ひそんでいるか、知れたものではないというのだ(4巻目)

 

不動産の仲介人として、『鬼平犯科帳』(池波正太郎先生)から学べることはたくさんありそうです。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美