カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。
2019.12.07
その人はなぜ同じ(ような)失敗を繰り返すのでしょうか。どの人もある種の失敗を繰り返すような気がします。
失敗する時、失敗の種類には理由があります。また、失敗に至る過程には誤り(誤作動)があります。
失敗や誤りに至る時、その最初、スタートに、その人の弱さがある場合もあるでしょうか。むしろ弱さを隠した強がりがあるような気がします。弱さを認めたくなくて、弱さの行き過ぎた反動から強さに寄った時、人はスタートで誤りを背負って走り出してしまうものではないでしょうか。
スタートが間違っているのですから、ゴールが正解ということはないでしょう。途中の道で修復や修正を重ねたとしても、ゴールは虚構かもしれません。
ある意味、虚構も現実の一部かもしれませんが、本当に自分が求めていたゴールとは異なるものではないでしょうか。
スタートで強がったところがゴールに反映しています。スタートで弱い自分を受け入れて認めたうえで走り出していたら、ゴールはそんな弱い自分を受け入れてくれる認めてくれる幸せな未来だったかもしれないと思います。
本心でほしかったものがそのゴールに置かれた箱には、入っていないかもしれません。本心では否定していた方の物がそのゴールの箱に入っているかもしれません。強がって本当に欲しい物とは別の物を求めて走り出してしまったがために、大変苦しい思いをして走り続けてきた末に手に入れた物は、自分が欲しくはなかったもの。こういうことは、案外ふつうに起こっていることのような気がします。
ほんとうに欲しいものは、他人がどのように否定しても、見下しても、自分が欲しいもの。他人の弱さが引き起こす言説に惑わされて、純粋すぎて一緒になって否定したりする必要はないでしょう。
純粋だと、他人の言説がまっすぐ心に入ってしまうものでしょう。自分自身の弱さと向き合うことを恐れた他人が押し付けている言説だとしても。
他人を陥れるのでなければ、純粋すぎてほんとうに欲しいものを捨ててしまわないために、「腹黒い」ことも時には必要な生きる術かもしれない。ちょっと最近、こんなことを思いましたが、どうでしょうか。
「強くある」とする意思は気高いです。そして、弱さを知った強さは特別、強いものでしょう。
なにより、弱さもまた、強さに変化する原石です。
上滑りの言葉に操られて、自分を支えてくれる「弱さ」を否定することは、もったいないと思います。
弱い自分と向き合い、そこで終わらず、自分自身の課題をできれば自分の力で乗り越えてみる。きっと次は「強い」自分に気づくことでしょう。
皆さんは、純粋ですか? それとも腹黒いですか?
カズシン株式会社
代表取締役 山内和美