カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。
2019.09.08
以前、「一旦問題は自分のものとして受け止める」という内容のブログを書きました。
「自分のものとしてまずは受け止めることによって、自分の内部からその問題を乗り越えられるだけの力強い(神がかり的な?)パワーがわいてくる」という考えであったと思います。
私にとって、問題に対する考え方は今もそうなのですが、一つあらたに思うようになったことがあります。
問題は、自分の内部に置きっぱなしにして自分と一体のものとしてしまうことは、負の連鎖につながりそうに感じます。
負の連鎖とは、どのようなことであるのでしょう。
子供たちや次の世代への影響を含んでいますが、自分の一生の中でも様々な良くない連鎖が起こることもあるでしょう。
自分の内部に取り込んでしまうと、いつまで経っても自分の中からその問題はいなくならない。
手術をして原因を取り除くように、人間の心もまた負の連鎖につながるような原因(問題)を自分の心の外に取り出すことができれば、治る(問題がなくなる)場合も多いのではないかという気がします。
外に出して、客観的にその問題を眺めてみることができるようになれば、自分が自分の一部を嫌悪する苦しさや無益から解放されるように感じます。
問題と適切な距離が置かれることによって、長年の悩みを終了することができる場合もあるでしょう。
自分の中に一体となっていつまでも離れない問題は、一生の長い時間を苦しめる強力な魔術を持っている気がします。
問題を自分の外に出すことによって、その問題が自分の中で害をなすものではなくなれば、問題によって繰り返し苦しめられることは少なくなるのではないでしょうか。
この世の中は矛盾に満ちており、「他人をたすけると言う人が自分だけがたすかりたい」人であったり、「他人のためにやっていると言っている人が自分が有利になるようにだけやっていたり」おかしいことの集大成です。
しかし、体制とはそのようなものであるというその矛盾で縛られてしまいがちになる現実の社会において、客観的に問題を取り出して考えるという習慣は、自分の身や心を守るために必要なものであると思います。
問題は他人事や他人のせいにしているうちは解決しないのはその通りだと思いますが、一旦自分の問題として受け止めた後は、問題は只問題として自分の外に出すこと。
いつまで経っても終わらない悩みに一生を奪い取られないために。
過去は変えられない。過去を変えようとするから苦しみは連続します。
起こったことは変えられない、起こらなかったことにはできないのです。
人のせいにはできないけれど、いつまでもその問題に苦しみ続けさせられることもないでしょう。ましてはそれが自分、あなた自身がどうすることもできなかったことであるならば。
その時の自分、あなたにはどうすることもできなかった、そうすることしかできなかった。
その時の自分を一番わかっているのは今の自分、今のあなた自身でしょう。
過去は変わらない、未来は変えられる。よく言われることですが、過去にとらわれず未来を信じる強さを大事にしたいと思います。
カズシン株式会社
代表取締役 山内和美