カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

「かぼちゃの馬車」スマートデイズの利用者目線での使い勝手

2018.07.10

スマートデイズ(旧スマートライフ)の破綻が明るみになってきた頃、このブログを書き始めたため、物件のことと言えば、ほとんどこのスマートデイズ(旧スマートライフ)のシェアハウス「かぼちゃの馬車」の事。

「かぼちゃの馬車」を中心に取り上げることになっておりました。

しかし、利用者様の見方などについては、ほとんど言及していなかったと思います。

利用者様から見たこの「かぼちゃの馬車」(シェアハウス)の使い勝手などはどのようなものなのでしょうか。

たまたま最近、こちらの「かぼちゃの馬車」を利用している女性と出会いました。

彼女は、志をもって上京してきていました。

「自分たちにとっては使いやすいシステムなんですよ。」とのこと。

荷物を持っての引っ越しではなく、目処が立つまで、東京でいろいろ動いています。

ご自身の夢を叶える土台作りに、あちこち人に会いに出かけ、耳を傾け、ご自身のビジョンを創り出そうとされておられます。

彼女のような人にとっては、「かぼちゃの馬車」は、初期費用がほとんどかからない面でも、家電や寝具を用意しないでその日から暮らせる手間いらず出費いらずの面でも、利用しやすい良いシステムだったようです。

また同じシェアハウスの他の入居者について、「皆さん品(ひん)のいい方で、とても住みやすいです」とのこと。

スマートデイズ(旧スマートライフ)があんなに勢いすごく作り続けて、結果として立地や採算の面で疑問を持たれてしまった「かぼちゃの馬車」(シェアハウス)ですが、仮にもう少しゆっくり落ち着いて、採算がとれる立地を選び、オーナー様の事を自分の事のように考え、事業としてしっかり取り組みをしておられれば、現在の事態も違っていたのかもしれないです。

実際にこうして喜んでくれている利用者様がいるのですから。

企業としても誇りとやりがいを持って継続できた可能性もあったのかもしれません。

最初から間違っていたのか、それともどこかで間違ってしまったのか。道は一本道ではなく、多岐にわたるにせよ、商売は「正直」と「誠実さ」のこの二つの言葉が欠けてしまうと、脱輪してしまうものではないかと思います。

「上京女子」というインパクトあるアイデアは希少であったとしても、「正直」と「誠実さ」が太鼓判でないビジネスには、つまずきが起こり、長期的には発展はないものだと、あらためて今回納得いたしました。

自分自身も、「正直」と「誠実さ」を忘れないで、ビジネスの道を歩いていこうと思います。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美