カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。
2018.05.17
スルガ銀行。
スマートデイズ、シェアハウス販売会社等による資料改ざん(自己資金の額など)等の不正を黙認するなど、今回の件(サラリーマン投資家が重荷となるシェアハウス物件を背負わされた)に無関係とは言い難い行員がいたことを認めたそうです。
関与の程度が焦点になると思いますが、社内的圧力(営業部による審査部への圧)もあったらしいので、行員たちそれぞれの黙認等の内容がもっと整理されてこないと、心底合点がいくというわけにはいかなさそうです。
スルガ銀行の行員が「スマートデイズ(旧スマートライフ)」のセミナー(属性の良いサラリーマンの方々を中心とした投資家に対して、シェアハウスの魅力を伝える=買わせる)にスタンバイしていたこともあるようですので、スルガ銀行はスマートデイズと提携していたという意味においては、その通りなのだろうと思われます。
「黙認した」として、誰が黙認させたのか?なぜ黙認したのか?ということが今後はっきりしてくるのでしょうか。
「老後が心配」「子供の教育資金」「年金代わり」どれもキーワードではあると思いますが、不安の裏返しである「期待」が、今回の乖離の本質であり、そこが狙われたからこそ、根底からひっくり返ってしまう事態となってしまったのではないかという仮説を持っております。
「地に足を付けて」という言い方をよくしますが、まさしく、地と足が離れない現実的な感覚というものを常に持って生きていく、暮らしていくことが大切なのではないかと思います。
現実と理想のギャップに翻弄されない、自分自身「これでいい」という自信のようなものが十分しっかりと根付いていれば、足元ひっくり返される事態というのは、軽減できるのではないかと思います。
そうは言っても、仮に、計画的に狙われており、「型にはめようと」してくる相手とのことであれば、一旦狙われたら、狙われた側は「蛇に睨まれた蛙」のように、結果的に逃げ切ることはたいへんハードルの高いことだろうと思います。
また、人はそれほど弱くて、翻弄される存在なのだろうと思います。
相手の意図が計画的であった場合には、巻き込まれてしまった側は、逃げようがないと思われます。
「命の次に大事なお金」です。お金をなくすと(あるいは、多額の負債を背負わされると)命も一緒になくしたような気持ちになるものでしょう。
しかし、「命」が一番大切です。今は解決策はなくても、生きていれば、事態は好転する可能性が少なくないと思います。
カズシン株式会社
代表取締役 山内和美