カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。
2018.02.19
よく引っ越しをしました。大学生になり、親元を離れて、一人暮らしを始めてから。35年前のこと。
今は東京に住んでいますが、初めての一人暮らしは、神戸三宮(さんのみや)と大阪梅田の中間にある兵庫県西宮市。
大学生の間に、6カ所に住みました。最初の大学(中退しました)が関西、そちらで4物件。後の大学は東京(卒業しました)、そこで2物件。合計6物件で一人暮らしをしました。
社会人になって単身一人暮らしで2物件。その後、家族と一緒に5物件。現在その5物件目、トータルで13物件目に住んでいます。
35年間で13物件(実家へ戻った分も入れると14物件)ですので、平均すると2~3年に一度引っ越しをしていることになります。
転勤族でもないのに。
そのうち購入での引っ越しは、2回(東京で。新築分譲マンションと中古一戸建て)です。
一人暮らしを始めるまで、高校を卒業するまで実家では、物心つくかつかないかの時にそこへ引っ越してから、同じ場所で(途中、親が建て替えをしましたが)暮らしました。
一人暮らしを始めて、自分がこんなに引っ越しが好きだということに気がつきました。
とくに大きな理由がなくても、季節ものの行事ものみたいに、引っ越しをしてきたことを思い返すと。引っ越しが好きだったのだと思います。
かなりの引っ越し好きでした。とくに学生は4年で卒業するので、通常は入学で入居し卒業する時にその物件を退去するものです。それなのに、6物件も住み替えたというのは(大学を2つ経験したとはいえ)、かなりの引っ越し魔です。
その街に住んでしばらくすると、また違う街へ行ってみたくなる。風来坊のようなものでしょうか。
関西では、大学からアパートへの帰り道、高台をおりながら、夕焼けが綺麗で泣きそうになる場所を通りました。迫ってくるような強くて美しい夕焼けでした。
私は、夜景を見ることが好きです。最近見た一番心に残る夜景はシンガポールで。
関西にいた大学時代に、六甲山の夜景を見て、「きれいだなあ」と心動かされました。高速を走りながらの夜景もきれいでした。いくつもたくさんの夜景を見てきましたが、シンガポールの夜景は老いた母と可愛い娘たちとともに見たためか、人生の大切な場面の中でずっしりと心に刻まれたような気がします。
東京の大学を卒業して初めての職業は編集者でした。職場は残業が多く、遅い時間に会社を出る毎日。首や肩がガチガチに固まった身体でふらふらとマンションの最寄駅で降りる。それから、帰り道にあった「健康ランド」へ立ち寄りました。ドライサウナに入り入浴しました。
健康ランドに、深夜2時、3時までいました。サウナで汗をかき、水風呂に入り、露店風呂で空を見上げる。半分眠りそうになりながら、脳の中でワサワサする雑念から解放されようと、どうしようもない疲れを癒すように、深夜通い続けた私の聖地。そこから、私の銭湯通いは始まりました。
引っ越しして住む街々で、銭湯を見つけては、通い出す。もう、25年以上続いています。
ずいぶん歳を重ねてきていますが、私の銭湯好きは今も変わりません。どんな街でもどんな悲しい日も、どんなに苦しい日も、「さて、銭湯へ行ってこよう」と思える、私にとって、息抜きの気晴らしになっています。
それでもあまりに疲れている時は、銭湯へ行く気力がわいてこない日があります。そんな日は滅多にないので、自分自身の気持ちや健康を推し量るバロメーターになっています。
さて、自分の好きなものは、引っ越しと、夜景と銭湯。
夜景と銭湯は、今も好きです。
私の今の住まいからは、東京の新たな象徴のライトアップされた夜景が毎日とてもきれいに見えます。大好きな夜景(ライトアップ)を見ながらの生活が送れています。
銭湯もあります。普通のお風呂屋さんの料金なのに、健康ランド、スパ施設を小型にしたような銭湯で、充実しています。歩いて少し、近くにあります。毎日行くわけではないですが、常連やらせていただいています。
サウナは2種類、ドライサウナと塩サウナがあり、満足です。
学生時代に好きになった「夜景」と、初めての職場の帰宅途中にはまった「銭湯」、今でも、両方が自分の好きなもの・ことです。
ところで、引っ越しはどうでしょうか。あんなに引っ越しが好きだったのに。
私は、初めて、引っ越ししたくならない物件に住んでいるようです。
それまでに、自ら進んで、14回の引っ越しを経験してきました。
カズシン株式会社
代表取締役 山内和美